止めたいのに止められない

止めたいと思いつつも止められない。痩せようと思っていても食べてしまう。何かを始めようと思いつつも三日坊主になってしまう。そんな経験ありませんか。ここにはちゃんとした「仕組み」があったんですね。

その仕組みはいくつもあるのかもしれませんが、昨日原理を学び、コーチングで視点として持っていたものの意味を改めて理解できたので、「仕組み」の一つとしてメモしておきます。

例えば、ダイエット。
痩せたいのに食べてしまうのは、食べる事にもその人の意図があるということです。表面的に頭で考えるとおいしいものは食べたい。などあるかもしれませんが、体の感覚に意識を向けると、自分の健康を維持するために本能的に無理な拒食を避け「食べなさい」と体が訴えてきたり、ストレスを緩和するために食べましょと体が訴えてきたりします。そうすると、ダイエットをまず始める前に、この裏側の意図にも目を向けて、ストレスのはけ口を他に探したり、無理なく続けられるものにしないとダイエットは本能的に拒絶されてしまうわけです。
今まで、「意志が弱いからだ」と精神論で思っていたものも、裏側にある「食べる事の意味」を感じて、その感じたものを緩和する方法を見つけないと、表側で行おうとしていることの足を自分でひっぱってしまうことになっていただけなんだと分かりました。

今までは、「思い」「考え」で「食べることのメリットは?」とか「痩せる事をやめるメリットがあるとしたら?」なんて聞いていたけれど、意識できるものなら既に意識しているあず。既に私たちの体が覚えてしまっている「仕組み」をまず切り離すための条件を整えてあげなければならない。
そのためには、次のステップが必要だったのです。
1.本当は止めたいとかはじめたいと思っている否定的な行動(ダイエットで言うとなぜか食べちゃう行動)を細かく思い出します。
2.その状態を感覚を含めて思い出します。その感覚が体のどの場所にどういう状態で感じられるのか。
  (例えば、お腹がきゅっと締め付けられる感覚とか)
3.その感覚を覚えた場所を別の人のように扱い、Aさんと名づけます。
4.そのAさんに問いかけます。「その行動をとると何が得られるんですか」とそのAさんに聞く。ここでは、自分の頭で考えてしまわず、根気よくAさんに集中してAさんの声を聴いてみてください。
5.Aさんが応えてくれたら「応えてくれてありがとう」とお礼を伝える。その上で、さらに4でAさんが出してくれた声を更に「より深いレベルで、どんな意味があるのですか」と尋ねてみる。それ以上ないとなったらそれが本当の意図。最後にお礼を伝える。(また出てきたら5を繰り返す)(ほとんどの場合、単語が出てきて終わり。安心とか安らぎとか、健康とか、楽しさとか・・・文になっていたらまだ思考レベルですので、感覚レベルではない)

怪しい作業に感じましたが、自分の頭で考えるのではなく、ついついやってしまう自分の感覚に対して問いかけると、自分が思ってもない答えが出てくることもある。それが本当の私の声だったんだなあと。
思考レベルでも十分にやめられるのであれば、それでよいでしょうけれど、そう出ない時にはこんな方法もあるんだなと感じました。
今まで、何気にコーチングで聞いてきた「それをしないことのメリットは?」という問いの深さを感じたのでした。

この感覚に問いかけるというレベルは以前「ネイティブコーチの独り言」でお話したことのあるU理論に通じるところがあります。
スキルとして身につけてしまうと浅く終わってしまいますが、その人の潜在意識まで到達するようなコーチングをするとなると理論や体験も大切だなと改めて感じました。

止めたいのにやめられない理由には、他にもビリーフ(思い込み)などもあると思いますが、他の手法として、今日お話したことも一つの方法として加えていただけたらと思い、あなたにもメモを公開させていただきます。

お互いに使いたい方向にエネルギーを集中させていける状態を作っていきたいものですね。

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