できることをするのは必然
林修先生が高学歴ニートと対談をするTVで、「言われたらやってみる」と言う自分の考え方も肯定された気がして、ちょっと嬉しかった。
けれども、それ以上に、こんなに深く考えて、言葉にできること、それを引き出したニートの皆さんのすばらしさに感動をしました。
林先生曰く、
できて、やりたいことを仕事にできたら最高。
でも、赤い軸(できるできない)で選ぶのか、青い軸(やりたいやりたくない)で選ぶのかが重要。
赤い軸は、必然。周りから見て、誰もが思うから。
青い軸は、偶然。ネットで仕事がしたいと今は思っていても、100年前だったらきっと思わない。情報に影響をされている。
だったら、赤い軸で選ぼうと決めた。
とくに、やりたくもないけれど、できると周りから望まれている事をしている。結果が出る。
それで、周りの人達も喜んでくれる。それでいい。
僕は昔から本が書きたかった。
やっとほんの話しが来たと思ったら、書きたくもない自己啓発本だった。
でも、周りがそうみているのなら書こうと思って書いた。ベストセラーになった。
続けていたら、「書きたい本を書いてください」と言われるようになった。
やっと書きたいことを書いた。「すし、うなぎ、てんぷら」って本。でも、全然売れなかった。
プロとして、一度失敗したからには、もう自分の書きたい本を書くのは止めた。
ニートを否定はしない。
親のすねをかじれるうちはかじればいい。他の人に迷惑をかけるならば、親に迷惑をかけるのはいい。
でも、君たちは優秀なんだから、社会から望まれている事があるんじゃないだろうか。
それが正しいとも思わないし、変えようとも思わない。
でも、どこかでやりたいことをやろうと思う軸に見切りをつける時期は決めなければならないのではないだろうか。
77歳で駒澤大学に通う萩本欽一さん。
色々な職についている人が居て、「好きでやっているのか」と聴くと、そうでもない。
でも続けているのは、「親の跡をつぐ」「この技術を残していきたい」などだった。
でも、「今は好きでしょ。」と聴くと、「好きかもね」と答えてくれる。
名人になるような人達は、みんなつまらないと思うことを続けて、好きになれた人達が名人になっている。
同じことを違う言葉で伝えてくれていたように思いました。
私は、望まれている事を「私には無理だよ」「私、そんな才能ないし」と思いながらも、望まれたら「そう見えているのかな。だったらやってみてから断ればいい。その前に相手が気づくのかも。」と思ってやってみることにしています。
でも、運よくなのか、私は最初は難しいと思っていても、亀さんなので、身につけようとしているうちに、楽しくなっていく。好きになっていく。
林先生は、好きにはなれていない、と仰っていたけれど、「勝ちたい」と思う軸だけはぶれていないのだとか。自己分析って重要ですよね。
私が頼まれた事を好きになれていると思っているのは、相手があったときより元気になってくれる瞬間に貢献できた喜びがあるからです。
きっと私がしたいことをしても、それは難しいのだろうなと。やっぱり周りで見てくれている人達の「できる」という軸を信じて、やってみることって大切だよなあと改めて感じさせられました。
良い話しだったので、忘れないうちに。