緊張は準備が整った証拠

昨日(2011年11月16日)に、ラグビーの元全日本の選手で、サントリーに所属されていた今泉清さんとお話させていただく機会がありました。その時の短い会話でしたが、インパクトがありました。

私がボランティアで司会をさせていただいて、特等席で講演を伺えることになったのですが、その際に少し落ち着かれない様子を感じたので、「緊張されているのですか?」とお尋ねしました。私自身は今回の司会に関しては良い緊張感だったので、ゆとりもあり、うかがえた一言だと思っています。

その後に、今泉さんが、「緊張はいいもんですよ。逆に緊張しないと気合が入らないでしょ。だから、僕の中では緊張はいいものなんですよ。さあ準備は整ったという証拠なんです。」とおっしゃいました。

トップアスリートの方々は、緊張感を味方にするというお話は聴いた事がありましたが、目の前でその言葉をうかがえた感動がありました。落ち着かない様子は「緊張を自分で感じて、気合を入れている状態」だったのです。

人はすぐに「緊張」を悪者扱いするけれど、悪いと思って「緊張しちゃいけない」「落ち着かなくちゃ」と思うから、一段と違う部分に力が入ってしまう。けれども、緊張している自分を味わって、気分が高揚していると捉えるんだとおっしゃいました。
特に、アスリートの場合、気分と筋肉が高揚している事で、交感神経が鋭敏になり、本来の自分の能力を最大限に発揮できるんだと解説もして下さいました。

過度な緊張は負担なのかもしれないけれど、緊張すること自体は自然な事で、体の準備が整った証拠なんだという話しは、今泉さんがおっしゃってくださるからこそ説得力がありました。

私も昨日の緊張感を楽しめていたのですが、たまに緊張しすぎて「やばい」と発する事がありますが、これからはその緊張も楽しめそうに感じました。

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