思わず伝えたくなる場所

私には岐阜・愛知・栃木と故郷といえる場所が三箇所もあります。これは本当に幸せだなあと今すごく感じています。それ以外にも伝えたくなる場所があるんだなと感じました。

岐阜の中でも土岐市多治見市という街は、商業の街です。陶磁器の街なので一見地味に見えますが、尾張地区が近いこともあり、結構活気があります。愛知県の瀬戸市という場所も「せともの」の発祥地。良質の土に恵まれ、全国でその磁器が使われていて、研修などでお茶を出されると、私の生まれ育った土岐・多治見・瀬戸と言った地域の磁器が使われていて、いつも見守られているようで嬉しい思いをしています。
栃木の中でも私が居たのは那須地区や大田原市です。水やお米がおいしくて、観光の街でもあるのでテレビで見ることもあります。

そんな懐かしい町の良い部分を集めたような町に昨日出会いました。
福井県大野市です。福井県福井市の隣なのでしょうか、山間の水が豊富な部分と、平地で開けた部分があり、とにかく水がおいしい。大野市では湧き水がふんだんにあるため、上水道設備というのは必要ないのだそうです。全家庭がおいしい井戸水を使っています。工業にまでですよ。

大野城も聳え立ち、城下町のたたずまいを残しています。城下町は、まるで京都を思わせる碁盤の目状に区画されています。その中でも、私が気に入ったのは、そのお城を守るために、多くの寺院を砦のように並べた地域があるのですが、それが城下町の一番下手に今も「てらまち通り」として残っています。
その通りを歩いていると、石畳の背町道沿いにほのかにお香のかおりがしてきます。
いろんな宗派の寺院が立ち並び、その本殿は歴史あるものばかりです。その閑静な通りをゆっくり静かに歩くだけで、気分が安らぐ心地がしました。

七間通りで毎朝行われる七間朝市は地元では有名なようで、私も行ってみましたが、にぎやかと言うよりは、温かさを感じる事のできる朝市で、取れたての新鮮な野菜が多く並んでいたり、おいしいお水があるからこそのおいしそうなお米も並べられていました。
あいにくの小雨で、ヒールで行ってしまった私は大野城には立ち寄れなかったのですが、築城430年も経つのだそうで、町の中にある歴史を感じさせる建物や蔵の歴史もまた更に感じる事ができました。
雪の振る街らしく、道は広く、多くのおうちの屋根にはしっかりと雪止めのかわらが並んでいました。

こうしたお米・水・平地・山・雪止めなどが、なぜか栃木や岐阜を思い出させてくれました。なんだか一人なのに嬉しくて、疲れも知らず歩き回っていました。

午後の研修のためにうかがった街でしたが、しっかり午前中に楽しい思いを満喫させてもらったのでした。

その後食事をしたのですが、やはりお米がおいしい。しかも水がおいしいと何でもおいしいんだと思えるほど、食べ物がおいしかったです。その後、買い物をした時にお酒とおしょうゆを買いました。おいしい水だからこそできるものですからね。そして、研修の担当者も小さい頃から食べていたという「けんけら」というきな粉と白ゴマと水あめで作ったお菓子を買いました。これもまたおいしかったですよ。

初めての大野市は懐かしさもありながら、何だか他の人達にも知って欲しい町になりました。大きな観光地ではなくても、こうした「また行きたくなる場所」「思わず伝えたくなる場所」に出会えたことが幸せです。

またそんな街と出会えることも楽しみにしながら、ちょっと観光する時間をこれからもつくろうかなと思った私でした。また家族と行きたいな。

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