やるな!プリキュア!過去を受け容れる
昨日(2010年10月24日)は、娘とプリキュアというTVマンガを見ました。娘が好きなマンガです。その中でいい事言うなって感動したんです。「やるな!プリキュア!」という思いでした。
プリキュアという正義の味方?が、地球を砂漠化しようとしている相手と戦う事になりました。その相手は非常に強く、プリキュア達の更なるパワーアップが必要になりました。プリキュアのパワーアップのために「最後の試練」が与えられました。それは、4人のプリキュアが一人一人、過去の自分と戦うことになるのです。
昨日の段階では、3人が戦いに勝つわけですが・・・
最初、3人はそれぞれが「もう過去の私じゃないんだ」と過去の自分の思いと闘いをしていました。すると過去の自分が「もう私は必要ないのか?」と発しながら更に闘いを挑んできました。そんな時、「ううん。あなたの思いも私を支えてきた思い。今の私が居るのはあなたが居たからよ」「今の私も今のあなたの思いを忘れたわけではない。けれども、もっと大切なものを見つけただけなのよ。」と「闘う」のではなく、過去の自分を「抱きしめる」んです。
その瞬間、過去の自分は今の自分に同化し、闘いは終わり、強さを手に入れるというものでした。
急に今までの自分からパワーアップするのではなく、自分自身を受け入れることで、人は強くなれるんだという事を教えてくれたんだと思います。
まあ、小学1年生の子供がそこまで考えてみているわけではないでしょうけれど、ただボーっと見ているわけでもないようで、「自分と戦ってもしょうがないよね~、だってちょっと前のプリキュアが居なくなったら、今のプリキュアは居なくなっちゃうもんね~」と娘が私に言うんです。
そそ、そうだよね!
こうしたメッセージがちゃんとマンガの中にも込められているんだなと、またまた嬉しくなってしまいました。過去を否定するのではなく、受け容れる。大切ですよね。
そう、TVアニメは案外良いこと言うんですよ。
私はテレビっ子で本なんか読みもせず、ほとんどアニメを見て夏休みが終わっていたほどです。
その中で覚えているのが「魔法使いサリー」
どこかのお金持ちの坊ちゃんが我ままいっぱいに振舞って周りの人を傷つけていましたが誰も注意できません。
その子に対しお手伝いのお姉さんが「ぼっちゃんは今の自分が好きですか?」と問いかけ、その子は自分の気持に目を向け行動を変えたという話です。
私も小学校低学年だったと思いますが、「今の自分が好か?」と自分に問う視点も新鮮でしたし、自分で嫌だと思えば行動を変えていけばいいと云うことにも気付かせてもらいました。
だからと言って良い子になったわけではありませんが、人は何から気付きを得、何から学ぶかなんて分からないと云うことは、そのことからも身に付けた価値観です。
こどもがどこから何を吸収しているのかなんて、本当には分からないのだと、社会が意識しなくては・・・と思います。
わかさん
娘がおばあちゃんにマンガ本を買ってもらった時に「なんでそんな物を読むの?」と口走った私が居たのです。でも、学ぶのはどこからでも学べる。ただ、子供が何に興味を持ち、何を感じているのか。そのことに耳を傾けてあげなければいけないなと思ったことが、この日の朝のことだったのです。
頭ごなしの否定ほど、子供にとって悲しい事はなかったよなと、子供の頃を思い出しました。社会が意識してあげる。そうだなと思います。