基本に戻ってみる

この1か月、新しい社会人と関わらせていただきましたが、どこも新卒者ばかりでなく、社会人経験者が転職で新たな仕事に就いて研修を受けていらっしゃるという所が多かったです。
そんな事もあり、3月にもう一度マナーを確認し直し、自分で身についているかを確認しながら、4月を迎えました。

4月に入り、本当にたくさんの企業様、官公庁様と関わらせていただき、本当に有難く、毎年基本に戻る4月です。
そうすると、「モデル」の必要性」を感じる場面が沢山ありました。

ある企業様では、4月中旬まで研修がなく、現場で働いてみてから研修でした。
新人さんたちは、見知らぬ私が研修所内をうろついていても、挨拶もしません。
こちらから挨拶をすれば返してくれるのですが、会釈だけ。

ん?

研修が始まって、挨拶も練習すると、ある受講者から質問がありました。「先輩方がされないのに、私達だけやって違和感はないでしょうか。」と。
後ろで聞いていらした担当者が慌てて頷き、お声をあげられました。「やって、やって。悪しき風習だから、皆が変えて!」と。

そうなんだあ。朝のあの挨拶がないのは、周りがしない「モデル」をされていたから、同じようにされていたという事なのか、と認識をしました。

お昼時間に担当者と話をすると、「マナー研修は初めてなんです。先輩たちはお客様に常に直接接する仕事ではないので、それが悪い風習だとも気づかずに続けているんです。それを何とか変えていきたくて、マナー研修を今年度初めて実施しました。決裁を通すだけでも大変でした。」と、外部から転職していらっしゃった研修担当者は堰を切ったように話をされました。

しかし、「モデル」となるのが新人って良いのでしょうか?と話すと、新人がやってくれることで、自分達もしっかりしなきゃって思ってほしいからですと。
現実は、「やらなくていいよ」と言われてしまうのではないかと話すと、「先輩向けのマナー研修をもう一度企画したい」と口にされました。
「確かに、モデルは上の人ではないと難しいけれど、ある程度の年齢の方々だと今までの慣習を変えるには時間がかかるので、若手の人達にします。その人達が、若い人達のモデルになってくれたら、今後変わっていくのかもしれない。」と。

そもそも、お客様と直接お会いする機会、せめてみかける機会が増えたら、必要性も感じられるのではないかとお話しすると、そうですね。と、工場見学会なども企画してみると仰っていました。

モデルになる人を作るって、大変ですよね。
でも、是非その点が変わっていただけたら、今の退職率は格段に下がる気がした体験でした。

先輩が基本に戻る、というのは「モデル」をするためにも必要なのでしょうね。

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