勝つことを目標にしない
元プロテニスプレイヤーの杉山愛さんが中学生位の子にテニスを指導している様子を2010年6月14日の朝見ました。その際の一言が生徒達に全く違う結果をもたらしました。
2組に分かれてサーブを打ち、ちゃんと相手コートに入るサーブが打てたら1点。全員1本しか打てず、全員が必ず1本は打つ。クラブ(?)のメンバーは必死に練習をし、いざ本番。
しかし、練習でミスをしたことのない子までミスをする状態。結局、半数ほどがサーブを入れることができませんでした。
その後、杉山さんが全員を集めて言いました。
「勝つことを目標にしてはいけません。また、次の日に勝負します」
それだけを言い残して去った後、みんなはどうしていいやら分からず考えながら練習します。
そして、次の日です。先にお互いに考えてきた事を発表しながら、杉山さんの話を聞く時間がありました。
その際に「勝つことに集中すると緊張してしまうから、こだわっちゃいけない」という意見も出ました。
その後、杉山さんが続けて言いました。
「そうだね。勝つことに意識しすぎると、練習した事を全部出せなくなってしまう。練習のときに一生懸命練習したことを、当日は全部出す事に集中してみましょう。」その後、ナレーターの人が杉山さんの体験からの言葉だと語っていました。「楽しむ」ことが結果に繋がったと。
練習はどうしたらよくなるか。試合はどうしたら練習した事を発揮するかの違いがあるんだなと感じました。
そして、生徒さんたちはどうなったのか。
結局ほとんどの子供達が今度はミスすることなくサーブを打つことができたのでした。
本番になって緊張する。これは緊張することが悪いわけではなく、良いストレスにもなるけれど、過度なストレスは体も思考も硬直させてしまう。いかに自分の力を発揮できるか。一人で行動しなければならないとき、結果を出さなくてはならないときなど、ちょっと意識してみたい視点でした。
せっかくたまたまであったお話だったので、ここに書いてあなたと共有できるメモしておきます。
おはようござます、菱田です。
私も毎週日曜日に仲間とテニスを楽しんでいますが、やはりゲームとなると“勝ちたい”、“ここで決めなくては!”・・・と普段以上のプレッシャーや力みが入り、結果はたいてい自分の思いとは裏腹になってしまい、またストレスとなっております。
練習ではリラックスして無意識に出来るサービスやストロークが、ゲームになると低い確率でしか出来ない!自分の中でテニスを楽しんでいる気持ちより、相手チームに勝ちたい!もっと自分の力量を皆に見せたい!・・・と過度なストレスが上回り身体が硬直してしまっている仕組みが分かりました。
どうもありがとうございます。
今後は練習成果をゲームに出すことだけに集中して、心からテニスを楽します!
瀬戸の段暖畑こと菱田さん
まず笑顔になってやってみると、「かつぞ~」って意識もできなくなってくるので、笑顔から入るのも一つの手かもしれませんよ。(byカール・ルイスの実践)