後継を育てるために出来る事

2006年12月10日、日本コーチ協会栃木チャプターを設立しました。そして2010年11月末日をもって、チャプターの代表職を後継につなげようと考えています。

立ち上げまでに2年間、他チャプターに参加して、実際の立ち上げに関するアドバイスを受けたりしながら一人で準備を進めた。そして、「栃木でもコーチが集まる場所を作りたい」「一緒に学びあえる仲間が集える場所にしたい」「コーチングを知らない人達にもコーチングを知ってもらえる場所を作りたい」「東京にでていかなくても良質なセミナーや勉強会ができる場所を作りたい」という思いのもとに、仲間や立ち上げメンバーを募りました。そして、設立記念講演をお願いする人を先に決め、その方のスケジュールに合わせて設立をする事にしました。

代表は、牽引力のある他の方にしてもらう事になりましたが、思いはずっと形にしてきた気がします。一昨年から代表をさせていただきましたが、ずっと私が代表をしていていいのだろうか。この先の事を考えていくと、もっと他に私がしなければならないことはあるのではないかとずっと考えていました。

栃木ならではの特徴も見えてきました。そして、これからこのチャプターという支部を継続していくためには後継を育てていくことも急務だと自分の中で感じました。けれども、現在の代表のままではできないこともあります。そこで、代表を次の世代にお任せし、バックアップしながらも、後継を育てることに専念したいという思いを今年に入ってからずっと考えていました。

一緒にチャプターを作り上げてきた方にも私の思いを伝え、次世代のチャプターを支えながら、後継を育てていく方向に転換していこうと思っています。とは言え、理事という立場は継続させていただくので、その中で精一杯やりたいことをやらせていただこうと思っています。まだ、承認は11月以降となりますが、私の中でははっきりしていて、他の理事や会員の方々にもお伝えしました。

「小林さん。立ち上げることは誰でもできる。けれども、継続するというのは生易しいものではないよ。継続していってもらえるしくみ作りをしっかり考えていこうね。」とチャプター代表を受ける頃に、(起業について教えて下さった師匠の)武沢さんから言われたことがずっと耳に残っていて、ずっと考えてきました。

きっとその答えが今回の決断だったと思います。

自分の代で終わらせるものではないとしたら、継続させていく「しくみ」や「思いの伝播」を作り上げるのが、代表である私のしていく事だと思います。代表のときにどうしてもやりたかったワタミ社長(現会長)の渡辺美樹さんの講演も仲間の協力があってこそ開催させていただけて、残るは後継の育成としくみ作りです。

代表を降りることで「終わった」という感覚はありません。これからはこれからで、私に出来る事があると感じています。自ら降りようという決断に至るまでは、本当に葛藤もありました。しかし、今はこの良い場を継続していってもらうために、今の私にできることは何か、を冷静に考えられています。これもまた、私がここ数年で更に磨けた自己基盤ではないかと自負しています。

まだ任期が終わってない時期に、ここにこのことを載せるのは躊躇いもありましたが、敢えて書いているのは、ここのところ創業者の思いをいっぱい聞かせていただく機会があり、色々考えさせられることがあったので、私の考え方が多くの中の一つの選択肢として、お役に立てたらと思いここに欠かせていただきました。

皆さんは、何のために、今自分にできることは何ですか。

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