成長の早い人は何を持っているのか
メルマガで学んだこと
わからなことがあれば聞く。
知らないことがあれば聞く。
できている人を探して聞く。考えてみれば当たり前のことですし、真剣に成長を望むのであれば、やって然るべきことのように思います。ところが多くの人にとっては、これはなかなか難しいことであるようです。
なぜでしょうか?
「人に聞く」は、なぜ難しいのか?
ハーバード大学で成人学習について研究しているロバート・キーガンとリサ・サスコウ・レイヒーは、著書『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ~すべての人が自己変革に取り組む「発達志向型組織」をつくる』の中で、次のように述べています。
「実は、組織に属しているほとんどの人が、本来の仕事とは別の『もう一つの仕事』に精を出している。お金ももらえないのに、その仕事はいたるところで発生している。大企業でも中小企業でも、役所でも学校でも病院でも、営利企業でも非営利団体でも、そして世界中のどの国でも、大半の人が『自分の弱さを隠す』ことに時間とエネルギーを費やしている。まわりの人から見える自分の印象を操作し、なるべく優秀に見せようとする。駆け引きをし、欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。自分を隠すことにいそしんでいるのだ」
そして、以下のように結論付けています。
「弱点を隠している人は、その弱点を克服するチャンスも狭まる。その結果、組織は、その人の弱点が日々生み出すコストも負担し続けることになる」
誰しも成長はしたい。しかし、自分の弱さや失敗はオープンにしたくない。それが、周りに尋ね、助言を求め、傾聴することを阻み、本田や岡崎になることを難しくしているのではないでしょうか。
もしこれが多くの人に共通することであるとすると、我々はリーダーとしてメンバーを、どうすれば本田や岡崎のように成長させることができるでしょうか?
弱みを隠すという「もう一つの仕事」に従事させるのではなく、弱みをオープンにし、圧倒的な傾聴力をもって、成長にまい進させることができるでしょうか?
組織のあり方は、リーダーのあり方から始まります。
リーダーのあり方が組織に伝染します。
リーダーが完璧を装えば、メンバーは弱みを積極的に開示することはないでしょう。一方リーダーが自分の弱みを明らかにし、周りに成長のためのアイディアを求めていれば、メンバーにもそのアティチュードは広がります。カリフォルニア州にあるクレアモント大学院大学の経営学/心理学の教授であるポール・J・ザック氏によると、「弱さ」を見せ、「助け」を求めることができるリーダーは、他者からの信頼を獲得し、ゴールに向けてチームを一つにする確率が高いそうです。
弱みを開示し合い、成長に向けて助け合うという文化がそこには形成されます。
まずは、あなたが、完璧を装うことを止め、弱みを見せ、相談をメンバーに持ちかけてみてはどうでしょうか?
それが、メンバーの成長を促し、組織を成長させる、実は大きな大きな一歩であるかもしれません。
凄く納得。
特に「弱みを隠す」事に無意識にエネルギーを使っているんだって気づくのって、ショックが大きい。
「自分はこんなに小さい人間なんだ」って思い知る事はたくさんあります。でも、弱みを見せる事で楽になりました。頼ることばかりじゃないけれど、一緒にやろうって思える仲間を作る事にはなっていくなと体験から感じています。