誰から学びますか
そうだよなあと思ったコラムがありました。コーチ・エイが発行するWEEKLY GLOBAL COACH Vol.768で、
「経験 vs. 学習」 について、鈴木義幸さんが書いていらっしゃることが凄く響きました。
「あなたは誰から学びますか」
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私たちがエグゼグティブ・コーチングを実施するときには、クライアントの上司にあたる方からクライアントに対する期待についてヒアリングすることがあります。この1か月の間に、異なる会社の上司お二人から、好対照な意見を聞きました。
かたや、長い歴史を誇る大企業の専務。
かたや、新進気鋭の新興企業の専務。ヒアリングの対象となる私のクライアントは、ともに新任の執行役員で、いずれも優秀なマネジメント能力を有しています。
大企業の専務の方は、こう言いました。
「私の本心は、彼に本当にコーチングが必要なのか、ということなんです。
コーチングは『視点を変える』と言いますが、そもそも、彼はすでに能力があって役員になったわけですから」
一方、新興企業の専務は、次のように言いました。
「彼は非常に能力が高い。でもそれは、この会社で、このポジションに上るまでの優秀さだと思うんです。
今後は、経営者として、より外にネットワークを作り、外で学んだことを会社に活かせるようになってほしい。
でなければ、他社との競争に勝ち残っていけません。
エグゼクティブコーチの鈴木さんには、そこを支援してほしいと思います」たまたまかもしれませんが、
前者の企業は今、思ったような成長ができず苦戦していて、後者は破竹の勢いで快進撃を続けています。
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前者の大企業の専務さんのような方、実は多いです。
ある中小企業企業の営業部長もそうでした。「みんな良くやっている。もう優秀な人達ばかりだから、コーチングに意味があるのか。」と仰った方もいらっしゃいましたし、「僕はこれまで作り上げてきたものがあるからね。君に教えてあげるよ。」とおっしゃる方も。
私は、部下を信じる力もあるし、自分を信じる力もあってすごいなと感じる事もありました。が、その先が重要なんでしょうね。
鈴木さんは、「私の知る限り、大きな成長を遂げている企業の経営トップは、とにかくよく外に出て、人に会いに行きます。人から学ぼうとしています。」と仰っています。
私も同感です。
人との出逢いは宝物です。その人から学ぼうとすると、本当に沢山の事が学べます。少なくとも私はそう感じています。
けれども、意図を持って学びに行けば、更に手に入る事も多いのではないでしょうか。
鈴木さんの言葉を借りると、
うまくいっているリーダーは、常に「誰から学べるだろうか?」という問いを自分の中に「内在化」させて、頻繁に起動させているように見えます。
この言葉を軸に人に会いに行っても良いのかもしれません。
新しい問いを頂いたので、メモしておきたいと思います。
「誰から乗り越えるための方法や考え方を学べるか」